リオオリンピックに代わって、連日のの報道も盛り上がってきているリオパラリンピック。
今回はリオオリンピック・パラリンピックのマスコットについてご紹介します。
もうすでに見かけた方も多いと思います。オリンピックで大活躍していた、黄色の不思議なキャラクター、そしてパラリンピックで連日見るのが、頭が木の葉でできている青いキャラクターです。
オリンピックのマスコットは「ヴィニシウス」。
パラリンピックのマスコットは「トム」。
実は親友同士のこの2人(人じゃない?)。
紹介しましょう。
目次
オリンピックのマスコット「ヴィニシウス」
ブラジル中に生息する生き物が混ぜ合わさった、ネコ科のマスコットです。色はブラジルカラーの黄色が中心ですが、手は青色、足はオレンジ色です。
誕生日は2009年10月2日。リオが2016年のオリンピック・パラリンピックの開催地と決まった日に、人々の歓喜の爆発によって生まれました! が、彼の世界では年齢の数え方がこの世とは違うので、年齢は不詳とのことです。
特徴:手足が伸びーる、友達づくりが大好き
手足を自由に伸ばすことができます。オリンピックの全種目が得意というほど、スポーツ万能。ブラジル国内に生息するすべての動物を合わせているので、どの動物よりも速く走り、高く飛び、強靭です。
まためちゃくちゃフレンドリーで、友達づくりが大好きです。
名前の由来はボサノヴァの作詞家
「ヴィニシウス」の名前はブラジルを代表する近代音楽ボサノヴァの作詞家、ヴィニシウス・ジ・モライス(Marcus Vinicius da Cruz e Mello Moraes)からつけられました。いくつかの候補から投票によって決まったそうです。
ヴィニシウス・ジ・モライスは、世界で大ヒットしたボサノヴァの名曲「イパネマの娘」を作詞した人物です。
パラリンピックのマスコット「トム」
ヴィニシウスがブラジルの動物を合わせたものであるのに対して、トムはブラジル中の植物を混ぜ合わせたイメージです。当然、森が大好き。葉っぱで覆われたわっさわっさした頭が特徴的ですね。
誕生日も誕生経緯もヴィニシウスと同じです。実は双子な2人。
特徴:(文字通り)頭を使うこと、サンバ好き
そのわっさわっさした頭の葉っぱからいろいろなものが飛び出して、問題解決に貢献します。ちょっとドラえもんっぽい…。彼もフレンドリーで、友達をつくるのが大好きです。サンバなどリズムに合わせて踊るのも得意。
趣味は日光浴だそうです。光合成しなくちゃいけませんもんね(笑)
名前の由来はボサノヴァの作曲家
トムの名前は、これまたブラジルの近代音楽に多大な影響を及ぼしたアントニオ・カルロス・ジョビン(Antonio Carlos Brasileiro de Almeida Jobim)の愛称・トムから。実はこのトム・ジョビン、先ほどの「イパネマの娘」の作曲をした人物です。
ボサノヴァ音楽とそれを代表する「イパネマの娘」がいかにブラジル国民に誇りに思われているかを表していますね。
デザイナーは日系ブラジル人!
このヴィニシウスとトムの2つの公式マスコットですが、実は産みの親は日系ブラジル人の女性デザイナーなんです!
ルシアナ・エグチさんは日系3世で、幼いころから和食や生け花などを通して、日本文化に触れてきたそうです。
ちなみに聖火リレーのトーチも日系ブラジルデザイナー!
聖火リレーで注目されたスタイリッシュな聖火トーチ。実はあのトーチも、日系ブラジル人の女性デザイナーが手掛けたものなんです!
デザインしたのは日系3世のホミー・ハヤシさん。収納状態では真っ白のトーチが、下部のつまみをひねって開けると、あの5つの波々が現れる仕組みになっています。
波部分に浮き上がる青や緑の色は、リオの太陽、山、海を表したものだそうです。
まとめ
リオオリンピック・パラリンピックのマスコットについて知ることで、また一層イベントを楽しめるのではないでしょうか。
今回のリオオリンピック・パラリンピックで、日系のデザイナーさんが大活躍されているのも、素晴らしいことですよね!
ブラジルは親日国で、日本人に対する尊敬の念もいだいてくれています。日系人の方々のご活躍を日本人として誇りに思うと同時に、イベントの一層の盛り上がりに向けて応援したいですね!