冷え込んでくると急に恋しくなるヒーター類。ガスヒーターを使っている方も多いのではないでしょうか?
そして料理などに使うガス。最近ではオール電化の家も増えて、IHのコンロを使っているところも多いかもしれませんが、「ガスのほうが使い勝手がいい」という人やマンションやアパートの設備的にやはりガスコンロを使っている人も多いのではないでしょうか。
でもガスを使うとなると心配なのはガス漏れですよね。
ガスが一定の量漏れてしまうと、爆発の危険性があります。そんな危険を防ぐために警報器の設置など対策法を知っておくことが大切ですが、実はガスの種類によって対策法が変わってくるって、ご存知でしたか?
実はガスにはいろんな種類があるんです。正しい知識をもって対策を練りましょう!
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目次
ガスの種類
まずはガスの種類について。
お家にガスをひいている場合、ガスの種類は地域によって違うってご存知でしたか?
家庭で使うガスは主に 都市ガス と LPガス の2種類に分かれます。それぞれ違った特徴を持っているので、まずは自分の家のガスが都市ガスなのかLPガスなのかを知っておきましょう。
見分け方は比較的簡単で、建物の外にLPガスと書かれたボンベが置いてある、もしくはボンベの集合体を置いてある倉庫などがある場合はLPガスです。都市ガスは道路の地下にあるガス導管を通って供給されますので、ガスボンベが見当たらない場合は都市ガスである可能性が高いです。念のため、大家さんや管理者に確認してみましょう。
ガスの比重
ガスにも重さがあるってご存知でしたか?これを比重といいます。
基準となるのは空気です。ざっくりいうと、同じ量の空気を1としたときのそれぞれのガスの重さで、1より大きいと空気より重く、1より小さいと空気より軽いということになります。
ガス漏れした場合、空気より重いガスは部屋の床部分に溜まることになり、空気より軽いガスは天井の方に溜まることになります。
都市ガス
都市ガスはメタンというガスを主にした天然ガスです。
本来は無色・無臭ですが、漏れたときにわかるように匂いがつけてあります。
天然ガスの比重は0.65なので、空気よりもずっと軽いですね。
LPガス
LPガスはプロパンやブタンを主にしたガスで、「液化石油ガス(Liquefied petroleum gas)」の頭文字をとったものです。
こちらも本来は無色・無臭ですが、漏れたときにわかるように匂いがつけてあります。
LPガスの比重は1.5~2.0です。天然ガスとは逆に空気よりも重いガスです。
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ガス漏れと爆発
ガス漏れがあったからと言って無条件に爆発するわけではありません。ガスが空気と混ざり合ったときにはじめて爆発する危険性が出てきます。そしてその時の空気との比率もおおいに関係してきます。この空気との比率を爆発範囲と言います。
天然ガスの爆発範囲は4.4%~14.3%です。
つまり、空気と天然ガスの割合が4.4%になったとき、着火源があるとはじめて爆発が起こるのです。ということは、もし天然ガスの割合が15%になったときは逆に天然ガスが多すぎて爆発しないということなのです。
LPガスの場合、プロパンだと2.1%~9.5%、ブタンだと1.8%~8.4%です。
LPガスの方がより少ない割合で爆発が起きやすいということですね。
対処法
ガスの重さがわかると、漏れたとき(臭いでわかりますね)の傾向がわかります。
上記にもあるように、都市ガスが漏れた場合は、空気より軽いので空間の上のほうに溜まります。ですから窓を開けて空気の流れを作り、換気をすればガスは外に逃げていってくれます。
逆にLPガスが漏れた場合、空気より重いので床に這うようにたまっていき、くぼみがあるとそこに入り込んでしまいます。この場合、窓を開けても窓のほうが高い位置にあるのでなかなかガスが逃げてくれません。LPガスが漏れた場合はなるべく低い場所で空気の流れが作れるドアや勝手口を開けるようにしましょう。LPガスは重いので、さらにほうきで掃きだすようにするとより効果的です。
そしてより確実にガス漏れが感知できるように、警報器を付けることもお勧めします。
警報器の選び方
ガス漏れ警報器は義務付けされている場合もありますが、ほとんどの家庭の場合では対象にならないと考えて良いでしょう。しかし、つけておくといざという時安心です。
警報器はホームセンターやインターネットで個人で購入し、設置することが可能です。リースすることもできます。
またガス会社でも斡旋して販売しているところがほとんどで、東京ガスで販売しているケースでは現金販売価格が15,000円ほどで、リース利用金として月額350円ほどでも提供しています。
(出典:http://toshigas-hikaku.info/archives/126)
(出典:http://toshigas-hikaku.info/archives/126)
ガス漏れ警報機の価格は、ガス漏れだけに反応する一番安価な1センサータイプなら3,000円台くらいから発売されています。
一酸化炭素や火災も合わせて検知できる3センサータイプなどになるとやや高価になりますが、それでも15,000円以内ほどでは購入できるようです。
購入するときには、それぞれの用途にあった警報器を選んで購入するようにしましょう。
(同上)
一酸化炭素や火災も合わせて検知できる3センサータイプなどになるとやや高価になりますが、それでも15,000円以内ほどでは購入できるようです。
購入するときには、それぞれの用途にあった警報器を選んで購入するようにしましょう。
(同上)
冬場のストーブなどでは長時間つけっぱなしにすると、空間の酸素を消費すぎて酸素不足になり、不完全燃焼をして一酸化炭素を発する可能性もあります。一酸化炭素は無色・無臭なので警報器があれば安心です。
取り付ける時は、ガスの性質に注意しましょう!
都市ガス用のガス警報器の場合、ガス器具が設置している同じ部屋で、天井より23~30㎝以内、ガス器具から8メートル以内に取り付けるのが正しい取付位置です。
LPガス用のガス警報は器は、ガス器具が設置している同じ部屋で、床面よりも30㎝以内、ガス器具から4メートル以内に取り付けるのが正しい位置になります。
(同上)
LPガス用のガス警報は器は、ガス器具が設置している同じ部屋で、床面よりも30㎝以内、ガス器具から4メートル以内に取り付けるのが正しい位置になります。
(同上)
まとめ
いかがでしたか?
臭いがついているとはいえ、ガス漏れをいつも探知できるとは限りません。また石油ストーブなどを使っている場合に一酸化炭素が発生すれば、匂いでは感知できません。
命を守るためにガスの特徴をよく知り、対処法を日ごろから練っておきましょう!