上野動物園のアジアゾウが妊娠したというニュースが!
なんと上野動物園の128年の歴史の中で初めてだそうです。
野生の象はともかく、飼育している象は繁殖がきわめて難しいそうで、国内でも象の出産例は10頭しかないということで、素晴らしい快挙なんです。
なぜそんなに難しいのでしょうか?あまりよく知られていない象の生態を調べてみました。
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目次
上野動物園の妊婦象はウタイ
今回1888年開園の上野動物園始まって以来、初妊娠の快挙を上げたのはアジアゾウのメスのウタイ(18歳)。
アジアゾウと言えば、タイで人との関係も深いことで知られていますよね。
ウタイは1998年2月7日タイ生まれの18歳で、2002年10月11日に上野動物園にやってきました。
タイ王国から友好のしるしとして贈られたもので、この時オスの象とペアでやってきました。それが19歳のアティ。この2頭がめでたくパパとママになったのです!
象の繁殖はむずかしい!?
アジアゾウの繁殖は野生状態で5~8年に一度、環境がいい時は2~4年に一度。なんと少ない!
しかも排卵は年に3~4回しかなく、排卵後の受精可能な期間は数日間。
かなり的を絞って受精させなければならないわけですね。
これは象の寿命にも関係しているのかもしれません。象の寿命は長く、アジアゾウであれば平均60~80年と考えられています。人間と同じくらい生きるんですね。
また国内の飼育事情で、オスが少ないというのがあります。
成熟したオスはホルモンの影響で暴れん坊になることが多いことから、飼育が難しいので買っているところが少ないのだそうです。
お婿さん不足なのも影響しているのですね。
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象の妊娠期間と授乳期間は?
ちなみに、気になる妊娠期間ですが、なんと615~668日(21か月~22か月)!!
約2年じゃないですか!
これは人間をはるかに超えていますね。。。こんなに長い時間妊娠するって、大変だろうな・・・
しかも授乳期間も2年!長い!
野生でこんなに長い期間弱い立場にいるって、それだけ危険だろうになぁ。。。
出産予定は?
さて以上を鑑みて、気になるベビーの出産予定は約2年後の
2017年6月~7月? ごろになる予定です。
無事生まれた後も、2年間はおっぱいをおねだりするかわいい子象の姿が楽しめそうですね。
市原ぞう園では妊娠中の象も!
市原ぞうの国では現在もう一頭の象が出産準備中。そろそろ生まれる予定です。
実はこの象、豊橋総合動植物公園所属の「アーシャー」(推定39歳)というメス象なのですが、もともとは上野動物園にいたんです。
繁殖の機会を増やそうと、豊橋総合動植物公園にお嫁に行ったんですね。その先で見事、妊娠・出産に成功したのですが、子育てを放棄してしまい、現在は別の象がこの子象を育てています。
まとめ
象ってこんなに長い妊娠期間と授乳期間があるんですね。驚きでした。
こんなに難しい条件の中、宿った尊い小さい命。
一緒に見守っていきたいですね。
一足早く出産が見られる市原ぞう園とともに、貴重な象の出産・子育てをしばらく楽しむことができそうです。