冬になるとクリスマスイルミネーションが準備されて街がライトアップされることが多くなりますね。
寒いのにロマンチックな雰囲気のせいか、心なしかイルミネーションの灯りや星の光が一層キラキラ見える・・・なんてことはないですか?
実は寒い冬にイルミネーションや星空が一層きれいに見えるのにはちゃんと科学的な根拠があるんです!
ずばり クリアに見える=視界を妨げるものが少ない ということなんですね。
その理由を見ていきましょう。
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目次
理由1:空に残る明かりが少ない
秋の日はつるべ落としというように、秋から急に日が暮れるのが早くなりますよね。
実はこれも関わっているのです。
まず冬は早く日が暮れるため、空に日の光が残りにくいのです。
そのため空の暗さも一段と増すわけです。
一方で夏は日が暮れるのが遅いため、夜9時ごろでも空に明るさが微妙に残ることになります。残照といいます。
これに加えて、空気中には細かい塵が常にあるので、この残照が塵に反射されて照らされることになります。
これらが星の明かりを見えにくくする一因となっているのですね。
理由2:気流が安定しているから
大体にして寒い日には寒気団が日本を覆っています。そういう時、気流は安定しています。
嵐の日なども少ないため、地上にある塵や埃が空気中に舞うことも少ないわけです。
そうするとその塵や埃が光を反射することもないので、暗く見えるというわけですね。
理由3:空気が乾燥している
冬になるとやたらと静電気が発生しませんか?
それは空気が乾燥しているからです。
天気予報などを観ていても、乾燥注意報などが出たりしますよね。寒いけど、洗濯物もよく乾きます。
これはずばり空気中に含まれる湿気が少なくなっているということ。
多かれ少なかれ空気中には水分が含まれていて、水分が多くなれば多くなるほど視界の邪魔をします。
例えば霧がでているとき、湿度は100%なんです。
ということは、湿度が低くなればなるほど、視界がクリアになってくるということです。
だから 冬の夜空は 乾燥している=視界がよりクリアである ということなんですね。
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理由4:大気全体の乱れも少ない
冬は日中の温度差が少なくなります。
そのため例えば地上で暖められた空気が大気を暖めて、その暖まった大気が上昇して・・・というような大気の揺らぎも少なくなるのです。
大気の乱れが少ない=安定している ので、風が起こることも少ないし、空気の密度も一定であるため、光の揺らぎも少ないということなのです。
まとめ
このように冬には様々な条件が重なることが多いので、光がきれいに見えるんです。
夏の星空もきれいですが、雲一つない凍てつくような冬の夜に星空を見上げると、星の一つ一つが瞬いているように見えますよね。
完全防寒なしで天体観測をするにはちょっと寒いですが、ふと夜空を見上げるとちょっと感動するはず。
クリスマスシーズンに登場するイルミネーションも輝きを増して、(別に恋人と一緒じゃなくても!!)見るだけで心が少し温かくなるはずです。
せっかくきれいに見えるこの季節、キラキラな光を堪能しちゃいましょう!