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パラリンピックとスペシャルオリンピックスとデフリンピックの違いとは?

いよいよ開幕した2016年パラリンピック!

その知名度ゆえにオリンピックにばかり注目が集まりがちですが、五輪といえばオリンピック。のみではないんです!

だんだん注目を浴びるようになってきたパラリンピックとともに、スペシャルオリンピックスデフリンピックというのもあります。

ではこのパラリンピックやスペシャルオリンピックス、デフリンピックって、オリンピックとどう違うのでしょうか?

大きくまとめると次のようになります。


・パラリンピック = 身体障がい者を対象

・スペシャルオリンピックス = 知的障がい者を対象

・デフオリンピックス = 聴覚障がい者を対象



それでは、それぞれの違いを見ていきましょう。


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目次

パラリンピックとは


パラリンピックの原点は、第二次世界大戦の終わり。第二次世界大戦で負傷し脊髄損傷を負った兵士たちのリハビリにと、車いすでもできるスポーツを取り入れたのが医師のグットマン卿。1948年、彼が病院で大会を開いたのがその始まりと言われています。

そもそもは車いすの競技のみだった


グットマン卿が始めたこの大会は、国際的広がりを見せ、国際大会へと成長します。ただ競技は車いすを使うもののみでした。それを変えたのが、実は日本だったのです!

1964年の東京大会をきっかけに、車いす使用者のみならず、すべての身体障がい者が参加できるよう働きかけました。オリンピック直後に大会を行ったのも東京大会。そしてパラリンピックの愛称も日本で生まれたといわれています。

そもそも「パラリンピック」という名称は、「オリンピック開催年にオリンピック開催国で行われる国際ストーク・マンデビル大会」=「Paraplegia(対まひ者)」の「Olympic」=「Paralympic」という発想から、東京大会の際に日本で名付けられた愛称であった。

しかし、従来のパラリンピックという言葉は、対麻痺者のオリンピックという意味であったことから、身体障がい者の国際大会になじまなかったため、パラ=Parallel( 類似した、同様の)+Olympics(オリンピックス)と解釈することになった。
(参照:日本パラリンピック委員会 http://www.jsad.or.jp/paralympic/what/history.html)

知的障がい者の競技が認められることも


身体障がい者の大会であるパラリンピックですが、知的障がい者の競技が認められることもあります。1998年長野オリンピックにおいてはじめてクロスカントリーで認められました。その後2000年のシドニーオリンピックでスペインの不正が発覚し、認められなくなりましたが、2012年のロンドン大会で復活しています。リオでも認められていますね。


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スペシャルオリンピックスとは


スペシャルオリンピックスは故ケネディ大統領の妹ユニス・シュライバーが1968年に設立したものです。知的障害のある人たちにトレーニングとしてのスポーツと、その成果を発表する場として発展してきました。

スペシャルオリンピック「ス」…複数形の意味


「スペシャルオリンピックス」の名称が複数形で表されているのは、大会に限らず、日常的なスポーツトレーニングから世界大会まで、様々な活動が年間を通じて、世界中でおこなわれていることを意味しています。
(参照:スペシャルオリンピックス日本 http://www.son.or.jp/about_son/index.html)

参加することに意義がある


スペシャルオリンピックスではスポーツを通じて楽しみながら成長し、その経験をシェアすることを目的としているので、結果よりも過程を重視しています。ですから他の大会では存在しない次のようなユニークな特徴もあります。

・誰もが平等な機会を得られるよう、年齢、性別、競技能力に沿って区分分け。
・すべてのアスリートが表彰される。



デフリンピックとは


デフリンピックは聴覚障がい者を対象とした国際競技大会です。初めて行われたのは1924年のフランスでのことで、夏季大会に限って言えばパラリンピック、スペシャルオリンピックスに比べても一番歴史が長いことになります。

大会中は補聴器無し、ルールはオリンピックと同じ


参加できる聴覚障がい者の聴力レベルが決まっており、アスリート全員が平等な立場でプレーするために、競技場に入ってからは補聴器の使用は一切認められません

また、
競技はスタートの音や審判の声による合図を視覚的に工夫する以外、オリンピックと同じルールで運営され
ます。
(参照:デフリンピック啓発ウェブサイト https://www.jfd.or.jp/deaflympics/games/about.php)

また、選手の記録だけでなく、国際手話を使って各国の選手たちが交流を深められるのもデフリンピックの大きな目的です。


まとめ


オリンピックだけではない五輪。身体障がい者を対象にしたパラリンピック、知的障がい者を対象にしたスペシャルオリンピックス、聴覚障がい者を対象としたデフリンピックなど、それぞれの大会にいろんな特徴があり、目的があるんですね。

一つ言えるのは、スポーツを通して多くの人が交流できるんだということ。

これらの大会の違いがわかるとまた楽しみ方も変わってくると思います。ぜひこれらの国際大会、応援していきましょう!

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