神社においてあるおみくじ。
お参りに行くと必ずといっていいほどひいてしまうのは私だけでしょうか (笑)
神社によって種類やデザインも違ったりしますよね。なんとなくぼーっと「神社の事務所の奥で巫女さんたちが印刷してそれを折って糊付けして・・・なんて作業をしているのかなぁ・・・」と勝手に想像していたのですが、実際は違うんです!
なんとおみくじを作っている会社があるのです!しかも全国のおみくじの大半を作っている会社が!
おみくじがどこで作られているのか、早速見ていきましょう。
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目次
おみくじを作る会社 女子道社
ずばりおみくじを作っている会社は「女子道社」という会社です。
JR山陽本線徳山駅から車で約40分行った山口県周南市鹿野(かの)というところにあります。
「女子道社」という名前の通り、実は作業者のみなさんは皆女性。近所の村や集落の主婦たちが担い手なのです。
そして作業はすべて手作業です。折って糊付けしてあるタイプは、9枚のおみくじが印刷してある紙を一枚一枚手で折って糊付けし、それをくじの幅に合わせて裁断機で切り分けていく、という流れです。
この作業、折っていくときに神の両端がきちんと合うかどうかが決め手になります。女性の手の器用さが発揮されているんですね。
全国の神社でひくおみくじはすべて女性の手作りだったのですね~
現在あるおみくじの種類は18種類。
最近では海外の人向けに英語で書かれたものもありますよね。また和歌が書かれたおみくじもよく見かけますが、あれは会社の先代、先々代が歌人であったことに由来しているとのことです。
この女子道社で作られるおみくじは実に全国の約70%のシェアを占めているんです!
つくられたおみくじは神社に祀られて清められた後、発送されます。遠くはハワイまで行くのだとか。
おみくじ会社誕生の理由
この会社は二所山田(にしょやまだ)神社という神社の隣にあります。実は「女子道社」はこの二所山田神社が設立した有限会社なんです。
そして会社名が「女子道」であること、働き手の皆さんが女性であることがまさに誕生の経緯と関係しているんです。
二所山田神社はもともと二所神社と山田神社が明治時代に合併してできた神社。とくに二所神社の方は創設899年ととっても由緒正しい神社なんです。
その二所山田神社の明治時代の宮司であった宮本重胤という方が、女性をけがれたものとみなす男尊女卑が当たり前だった時代に
「そもそも本来の神道には女性をけがれとみなす考え方はなかったはずではないか!」
と、女性神主の登用や女性の自立を積極的に支持しました。
その一環で機関誌「女子道」を発行し、その資金を得るための方法として、おみくじがつくられるようになったということです。
おみくじは女性の自立を助ける活動の一部となっているわけですね。それがここまで浸透したのはある意味すごいですね!
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おみくじの自動販売機も女子道社で作られている!
一つ一つ手作りで作られているおみくじ。
忙しい時には60人~100人態勢で交代で作業し、経験が豊富な人だと1日で7000枚近く折る人もいらっしゃるのだとか。すごいですね~
そしてよく神社で見かけるおみくじの販売機。
あれも実は女子道社で発明されたのです。しかも大正時代に!
その販売機も女子道社で作られているんですね。
まとめ
なにげなくひいているおみくじですが、その所以や製造元にこんな背景があったとはびっくりです。
おみくじをひくことで女性の自立を支援していることになるんですね!
これからもどんどんひいていきましょう!(笑)
ちなみに現在の宮司さんの言葉によると「おみくじは占いではないので、一喜一憂せず、神様からの励ましのお言葉と受け止めて日々精進を続けましょう」とのことです。