台風18号が近づいている沖縄本島地方で3日午後7時ごろ「特別警報」が発表されました。
台風18号は「非常に強い」から「猛烈な」に表現が変わっています。最大瞬間風速は80メートルにもなることが予想されているので、かなり大暴れすることが予想されます。
「特別警報」とはとても物々しい言い方でさすがに注意を引く呼称ですね。
文字どおり「警戒度MAX」ということなのですが、あまり見かけないですよね。ということで調べてみました。
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目次
「特別警報」の意味
そもそも特別警報とはどういうことかと言うと
● ここ数十年の中でも経験したことのないような気象現象が起こる可能性
● 想像を絶する重大な被害が起こる可能性が非常に高い
● 今までもしくは数十年間災害を経験したことのない地域でも災害が起きる可能性が高い
なので、
というものです。
要は、めったにない異常なことが起きるからどんな被害が起きるか分からないけどきっとすごく酷いものになるだろうから、今すぐに身の安全を確保せよ!!という、まさに緊迫感MAXなメッセージなんですね。
「特別警報」は2013年から開始
この特別警報が導入されたのは2013年8月30日から。まだ最近なんですね。どおりであまり見ないと思った。
そもそもそれまでの災害に関する注意喚起の予報の種類は注意報と警報の2種類。
毎年来る台風や地震大国日本では警報がしょっちゅう発表されるため、特に重大な被害を出しそうな気象現象が起きる場合でも、「今までの普通の警報とは違う」という切迫さが十分伝わっていなかった所があったんですね。
2011年3月11日の東日本大震災の際も、大津波警報が発表されたにもかかわらず2万人近くの犠牲者が出、同じ年の9月に上陸した台風12号がもたらした大雨で90人以上の犠牲者が出ています。これが、警報の重大さのレベルが分かりにくかったからなんじゃないかと。
「普通の警報とはレベルが違いますよ!」という緊急性を伝えるため、警報と差別化した一段上レベルの「特別警報」を設置したわけですね。(厳密には特別警報は警報の一種とされています。)
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特別警報の種類
特別警報には気象、地面現象、高潮、波浪があり、いずれも数十年に一度の異常現象で大きな災害が起きそうなときに前もって発表されます。
【気象】
● 暴風
● 暴風雪
● 大雨
● 大雪
【地面現象】
● 土砂災害
【高潮】
【波浪】
台風の場合の目安
沖縄・奄美・小笠原を除く日本本土と周辺離島では、中心気圧930hPa以下または最大風速50m以上の台風や温帯低気圧が来襲する場合
沖縄・奄美・小笠原諸島では、910hpa以下または最大風速60m以上の台風や温帯低気圧が来襲する場合。
沖縄・奄美・小笠原諸島では、910hpa以下または最大風速60m以上の台風や温帯低気圧が来襲する場合。
ということなので、今回の台風は現在のところ中心気圧905hPa、最大風速60m(最大瞬間風速とは違います)なので、特別警報の対象となったということですね。
まとめ
将来的にはレベル1~5のように警戒レベル制に変えていくことも現在検討されています。
海外では色別にレベルを分けているところもあって、それも分かりやすくていいですよね。
↓ スペインの例です。
とにかく、被害が大きくならないことを祈るばかりです。
沖縄本島地方の方、そしてこれから台風が進んでいく先の地方の方々、十分に気を付けてお過ごしください。